バラ科の多年草、生薬名は蛇苺(じゃも)と言う
北海道から沖縄までに普通に見られる。
類似植物として、ヤブヘビイチゴがある、調べてみると両種とも苺のように甘味がなく味もない。最初に食べた時代の人は不味い(まずい)ので、蛇でも食べるのだろうと考えてつけたのが「ヘビイチゴ」だったようです。蛇苺(じゃも)の漢字がどうやら日本の和名で、ヘビイチゴとされたようです。
(別名:カラスの苺・蛇の枕、クチナワイチゴ)と呼ばれている『くちな』とは蛇のことです。
和漢三才図会の書に、「俗に言うる事だが、これをたべても人は死ぬ様な毒はなく涎ぐら(よだれぐらい)いはでるのみ」と記録されている。
とは言え、人はほとんど食べることはしないであろう、なぜならそれより美味しい「苺」がありさらに品種改良された果実があるから・・・
薬効として、なら使えそうです。効能として『解熱、通径、痔』などで全草を乾燥したもの(5g~15g位を一日量分とする)煎じ400ccの水半量に煎じて服用する、あるいは痔のような場合は煎じた汁で患部を洗浄する方法ぐらいと記録されている。
所謂名前は怖い呼び名の「ヘビイチゴ」だけど果実は無害と言うことになる。