戦乱を受け止めてきた城、古の城主たちの「気心」を受け止めながら、時を過ごす。我々の時代では重機など使えば、少しは作業も捗ったであろうに、当時の手仕事でこのような、城石もかなりご苦労されたであろう
こういう史跡に立ち 時空を超えて感じる何かを味わい噛みしめながら、『その時』を触れる。あたり一面田植えが済んだ田園光景も瑞々しく、大切な五穀豊穣を祈ったであろう。
天守閣跡は今は跡形もなく、城石だけが残っている ここから見える景色は、また格別なものである。それに熊野詣の最初の出発地点として語り部のアナウンスの記憶が蘇る。
青草や若芽の出る季節は、少し前の桜の花がさく時期とはちょっと違った落ち着きもあり、なかなか味わい深い。国司になったつもりで歩くのもよいかも?
室町時代には伊勢国司 北畠親房~北畠顕信によって築城再建をされ、織田家の城主をはじめとする時の君主に受け継がれ明治2年に廃城となると記されている。